ソルトを原料とする薬品を電気で加熱すると融解しソルトバスになります。ソルト液は気体よりも熱伝達に優れ、電磁撹拌を受けて流動するため製品に熱が均一に伝達されます。
ソルト剤が製品に直に接するため冷却時には冷却ムラが発生しにくく、ひずみの少ない製品を生み出せます。小ロット、短納期に対応します。

真空炉での熱処理は真空状態で熱処理を行うため、鉄鋼製品を酸化させることなく表面の色や光沢を維持することが可能で、品質が高いものを生み出すことができます。またダイス鋼、ハイス鋼などの高温処理が可能です。真空磁気焼なまし、固溶化処理も行っています。

コイルを使った電磁誘導電流によって材料を加熱する仕組みで、硬さが必要な部分の表面だけを硬化させることができます。表面の硬さを得られることで、耐摩耗性に優れ、内部は元の材料のまま高いじん性を保つことで、硬さとともに柔軟性が求められる材料に多く使われます。様々なコイルを保有し、単一製品と短納期対応も可能です。

窒素原子を浸透拡散することにより、鋼表面に高硬度の拡散層を生成させる方法で、高い硬度や精度を求める部品に行われます。窒化温度も530℃程度と低い温度で表面処理するため、極めて変形が少ないという特徴があります。

炭素含有率の少ない金属の表面に炭素を拡散浸透させて表面に硬化層を作る方法で、表面だけを加工するため、内部は柔らかさとしなやかさを保ちます。じん性と耐磨もう性を兼ねそろえます。

雰囲気ガス調節炉で加熱・焼入れすることで金属表面の酸化・脱炭を防ぐ方法です。焼入れムラが少なく、安定した硬度が得られます。ガス濃度をコントロールすることで、材料ごとの炭素量や使用用途にあわせた多様な要望にお応えできます。

浸炭ガスにアンモニアガスを添加することでアンモニアが分解し窒素が得られます。鋼の表面に炭素と窒素が侵入することで焼入れ性が向上し、高い表面硬度が得られます。また焼入れ性が向上することで処理温度を下げることが出来るため、変形やひずみが少なくな ります。